さて、なぜか今更『Official髭男dism』の『pretender』をよく聴いていて、個人的に、
「この歌詞書いた人、めっちゃ大人やん」
って思ったので、そのことを記事に書いていきます。息抜き記事ですので、そうぞ、ごゆるりと。
『pretender』の歌詞の解釈
歌詞って色々な意味に取ることができますよね。『pretender』についても、作詞・作曲をした藤原さんは「いろんな意味で取れるように」的なことを言っていたらしいです。
そんなわけで、あくまでも私の偏った解釈ということで楽しんでくださいね!
『pretender』1番
<歌詞・1番>
君とのラブストーリー
それは予想通り
いざ始まればひとり芝居だ
ずっとそばにいたって
結局ただの観客だ感情のないアイムソーリー
それはいつも通り
慣れてしまえば悪くはないけど
君とのロマンスは人生柄
続きはしないことを知ったもっと違う設定で もっと違う関係で
出会える世界線 選べたらよかった
もっと違う性格で もっと違う価値観で
愛を伝えられたらいいな そう願っても無駄だからグッバイ
『pretender』:Official髭男dism
君の運命のヒトは僕じゃない
辛いけど否めない でも離れ難いのさ
その髪に触れただけで 痛いや いやでも
甘いな いやいや
グッバイ
それじゃ僕にとって君は何?
答えは分からない 分かりたくもないのさ
たったひとつ確かなことがあるとするのならば
「君は綺麗だ」
何でしょう、とにかく『別れ』の曲ではあるんですが、早速「片思い」なのか「両思い」なのか、何なら「不倫」なのか、色々解釈が別れるようです。
私は、聴いた感じだとお付き合いはしている設定だと感じましたね。
君とのロマンスは人生柄
続きはしないことを知った
ここの歌詞を聴いてふわっと思ったのは、「この人と付き合っても幸せになれないだろうな」と頭では理解しているのに、好きになっちゃうってことあるじゃないですか?
そういう状況なのかな、って思いましたね。
「人生柄」って言うのがいいですよね。
そう、これまでの経験で「こういう人とはうまくいかない」とある程度未来が見えている、それなのに、恋愛関係になってしまう、2人の未来という奇跡を信じて。って状況なのかな。
もっと違う設定で もっと違う関係で
出会える世界線 選べたらよかった
もっと違う性格で もっと違う価値観で
愛を伝えられたらいいな そう願っても無駄だから
ここの歌詞1番好きなんですけど、例えば、片思いや失恋の経験をしたことがあるなら多くの人が思うはずなんですよ。
「もっと美人だったら振り向いてもらえたのかな、、、」
「もっと積極的に行動できれば、、、」
「もっと年収があれば、、、←?」
とか。
で、多くの歌詞って「もっと~だったら振り向いてもらえたのかな~」で終わったりする。そう、今の悲しい状況に浸るって言うか、自己憐憫的って言うか。
でも、『pretender』では、
そう願っても無駄だから
って言っちゃってるんですよ。
無駄ァァァァァァァァ~!
私、結構衝撃受けました、ここの歌詞。
いや、無駄ですよ。だって「もっと美人で?性格良くて?頭も良く?行動力あって?みんなから慕われていて、どうのこうの?」
私じゃねーもんそれ(笑)
誰やねんって話。自分は自分以外になれないから、無駄なわけ、「~だったら」とか思っても。
でも、「言っちゃう、それ?」って(笑)失恋に浸ってる時、言っちゃう?って。
グッバイ
君の運命のヒトは僕じゃない
辛いけど否めない でも離れ難いのさ
その髪に触れただけで 痛いや いやでも
甘いな いやいや
グッバイ
それじゃ僕にとって君は何?
答えは分からない 分かりたくもないのさ
たったひとつ確かなことがあるとするのならば
「君は綺麗だ」
で、「人生柄」とか「無駄」とかの歌詞を経た後にここの歌詞を見るわけじゃないですか。
それじゃ僕にとって君は何?
答えは分からない 分かりたくもないのさ
たったひとつ確かなことがあるとするのならば
「君は綺麗だ」
そう、この人ね、「それじゃ僕にとって君は何?」の答え、分かってるんだと思いますよ。
ここまでの歌詞、憐憫に浸ってる感じじゃないもん。どこか客観的な視点があるから。答え分かってると思う。
相手に片思いして結ばれない、おつきあいしたけど別れちゃった、、、など相手との未来が途切れた場合。
「じゃ、相手を思っていた時間、一緒にいた時間は一体なんだったの?」
「あの人は私にとって一体なんだったのだろう?」
って言ったらさ、
自分が人間的に成長するための出会いだった
しかなくない?
当然、おつきあいしていた瞬間は楽しかったり悲しかったり色々な感情をもらった、、、でも、後から考えたら、、、人間的成長のために必要だった、と思うしかなくない?(笑)
例えば、人生って時に頭をレンガで殴られるようなこと起こるじゃないですか?「何で、私がこんな思いをしなくちゃいけないのよ」って。
でも、後から考えると「あの経験があったから私は変わった、成長した」「あの経験って必要だったんだ」と思い返すことって多いはずです。
そういう経験を経ていくと、次に大きな障害にぶち当たった時も、苦しみながらも心のどこかで「でもきっとこの経験も後から必要だったと思う日が来るんだろうな」と思ったりする。
でも、
答えは分からない 分かりたくもないのさ
そう、その瞬間は「分かりたくない」わけ。だって苦しいんだから!避けられるなら避けたかったわけ!
いくら神様が表れて「この出来事によりあなたは幸福の方に歩んでゆけるのです」とか言われても、渦中にいるときは「うっせえわ!」じゃないですか(笑)
そんな感じの歌詞かなって。
『pretender』2番
ということで、2番から最後までの歌詞いってみましょうか!
<歌詞・2番>
誰かが偉そうに
語る恋愛の論理
何ひとつとしてピンとこなくて
飛行機の窓から見下ろした
知らない街の夜景みたいだ
もっと違う設定で もっと違う関係で
出会える世界線 選べたらよかった
いたって純な心で 叶った恋を抱きしめて
「好きだ」とか無責任に言えたらいいな
そう願っても虚しいのさグッバイ
繋いだ手の向こうにエンドライン
引き伸ばすたびに 疼きだす未来には
君はいない その事実に Cry…
そりゃ苦しいよな
グッバイ
君の運命のヒトは僕じゃない
辛いけど否めない でも離れ難いのさ
その髪に触れただけで 痛いや いやでも 甘いな いやいや
グッバイ
それじゃ僕にとって君は何?
答えは分からない 分かりたくもないのさ
たったひとつ確かなことがあるとするのならば
「君は綺麗だ」『pretender』:Official髭男dism
それもこれもロマンスの定めなら 悪くないよな
永遠も約束もないけれど
「とても綺麗だ」
まず、2番の最初の歌詞ね。
誰かが偉そうに
語る恋愛の論理
何ひとつとしてピンとこなくて
飛行機の窓から見下ろした
知らない街の夜景みたいだ
そうそう、分かるわ。恋って病気だからね(笑)
ほら、よくあるじゃないですか、「あんなクズ男のどこがいいのよ!」「彼は私がいないとダメなの!」とか。
「お前、あの女に騙されてるだけだろ!」「彼女は優しい人なんだ!」とか。
客観的に見たらどう考えても破滅の道しかないのに、突き進んじゃうやつ。確かメンタリストDaigoさんも「恋は人をバカにする」みたいなこと言ってた気がするけど、そうですよね。
不倫した芸能人のラインなんか見てても分かるけど、まぁ、恋をしている期間は正気じゃないよね(笑)みんなそうだと思う。
きっとある程度バカにならないと恋なんてできないんでしょうね。
だから「恋愛の論理」なんてものは恋愛中、特に燃え上がっている初期の頃には何も耳に入らないわけです。
グッバイ
繋いだ手の向こうにエンドライン
引き伸ばすたびに 疼きだす未来には
君はいない その事実に Cry…
そりゃ苦しいよな
さて、歌詞の解釈もそろそろ最後にしますが、私はここの歌詞も好きです。
そりゃ苦しいよな
「そりゃ苦しいよな」ですよ奥さん。
どうでしょう、ここ。余裕が感じられませんか?
通常の恋愛ソングだったら「苦しくて仕方ないわ~。どうしてこんな気持ちになるのかしら~。苦しさから抜け出したいわ~」で終わっていること多いじゃないですか。
現実でも、学生の頃の失恋とかは、出口がどこにあるのかわからなくて、とにかく苦しさと戦っているってことありましたよね。
でもさ、大人になると理解しちゃっているんですよね。
「失恋でどんなに苦しい思いしても、この感情はいつかなくなっていく」ということを。
「そうそう、いつも恋愛をすると苦しいわけ、また来たなこの感情が」→「そりゃ苦しいよな」
っていう風に私は思いました(笑)
ファンタジーと現実のバランスの良さ
「Official髭男dism」さんのラブソングってバランスが良くて好きです。
ラブソングって、ファンタジーじゃないですか?基本的に。
恋愛の綺麗な上澄みだけを歌にする。いや、もちろん、汚い部分を歌にされても売れないからそれでいいんですけど。
でも、たまに綺麗すぎるラブソングを聴いていると思っちゃうんですよね。恋愛ってそういうことでしたっけ?って。
恋愛って何なんだろう、、、、衝動?性欲?孤独を埋める?相手を尊敬?とか色々ありますけど、相手とパートナーになるってことは、つまりは、
生活
ですよね(笑)
恋愛を続けていくためには、結局はその人と「生活」できるのか。それこそ、いい時も悪い時も相手と向き合えるのか、日々一緒に歩んでいけるのか。
相手を思いやる努力ができるのか、自分を理解してさらにそれを相手に伝える努力ができるのか、、、、。
燃え上がっている時の恋愛は、それこそ努力なんて必要もなく「好き好き!」でどこまでもいけてしまうけれど、その気持ちは永遠ではない。
その先は、結構泥臭く、自分や相手と向き合っていかなければ、努力していかなければならないものだと思います。
「Official髭男dism」さんのラブソングはファンタジーすぎず、けれど、生活感溢れすぎず(笑)聴いていて、すごくいいなぁと思います。
おそらく、ひとりの人とちゃんと向き合った経験がおありの方が書いているのだと、個人的には思いました。
あくまで思い込みですけど。
まとめ
ヒゲダンの『pretender』にハマりすぎて、こんな記事を書いちゃいました。
さ、今日はジムに筋トレ行く日なので、エンドレスリピートで聴こうっと!