うつ病の原因はアダルトチルドレン(幼少期のトラウマ)だと言われた話

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機能不全家族の中で育ったKUMAKOです。

アダルトチルドレン・機能不全家族

撮影:KUMAKO

2年前くらいに心療内科に行った際、『あなたがうつ病を繰り返してしまう原因は、幼少期のトラウマにありますね~。』と、

 

ちょっと軽めの先生から言われました。

(私は、この軽めな雰囲気が好きでした(笑))

 

それまで、心療内科に行っても、表面的な悩みを聞いて薬を出してお金を取っていくだけだったので、(人聞き悪い言い方だな、オイ)かなり面食らったことを覚えています。

 

今日は、そんな私の経験談を語ってみようと思います。

(あくまで『私個人』の話になりますよ)

 

アダルトチルドレンってなんぞや?

アダルトチルドレンは機能不全家族で育ったことが原因で、心に幼少期のトラウマを抱えたまま大人になった人のこと。

 

機能不全家族と言うのは、通常、子供が家庭の中で持つことのできる安心感だったり、自分の気持ちを受け止めてもらうことだったり、教育されることだったりが、得られない家族。

 

例えば、私だったら、両親がすさまじく不仲で、父親がよく怒鳴っている家庭で育ったので、『家庭の中で安心感を得られない』まま大人になっています。

 

機能不全家族の代表が虐待ネグレクトなので、『私は虐待とかされてないから・・・』と自分がアダルトチルドレンだという事実を中々受け入れがたかったのですが、

 

両親不仲(特に子供の前でも喧嘩しまくるような親)がある家庭は、立派な機能不全家族です。

 

アダルトチルドレンとうつ病の関係は?

我が家の場合

私の家庭は、両親の仲がずーっと悪くて、2,3歳の時の記憶で父が母をビンタしているという情景があるくらい。(汗)

 

一番つらかったのは、食卓の場面で、父親が母親の料理を『これだけかよ!』とこき下ろし、一触即発のムードになり、空気を読んで私が間に入るという。

 

私にとっては『家族での食事は緊張するもの』という思いが強かったです。

 

母親も、父親が私には甘いことを分かっていて、私からの援護射撃を期待した上で、父親の怒りの火に油を注ぐもんだから、怒鳴り合いの激しい喧嘩になることもしばしば。

 

母親から『父親はこんなにひどい人なのよ洗脳』を受けていて、母親の味方をしていた私でしたが、こんなことを数十年もやっていると疲れます。

 

てか、夫婦関係の問題は2人で解決してくれ、子供を巻き込むんじゃねぇよ、と今なら思います。

 

なぜ私がうつ病を繰り返すのか?

心療内科で先生からヒアリングを受け、私が精神的にしんどくなるのは『上司が理不尽に怒鳴る』職場であることが分かりました。

 

『誰かが怒鳴っている職場』にいると、たとえ自分が怒鳴られる対象でなくても、父親が怒鳴っていて怖い思いをした幼少期の自分が出て来て、人一倍恐怖を感じて、精神的に不安定になってしまう。

 

自分は大人になっているけれど、誰かの怒鳴り声が聞こえた瞬間に、傷ついた子供の頃の自分が出てきてしまって、それが繰り返されるとうつの症状が出てしまう、という説明を受けました。

 

試しに昔父親に怒鳴られたことを思い出してみると、体が固まって緊張してしまいました。

 

これは、『父親に怒鳴られたこと』を『過去の出来事』に出来ていないから、体に症状が出てしまうのだそうです。

 

アダルトチルドレンを克服するには、傷ついた子供の自分を癒す、トラウマ治療が必要だと言われました。

 

アダルトチルドレンの弊害

個人的なアダルトチルドレンの弊害を告白してみます。

 

過去の記憶がない

これも心療内科の先生に言われたのですが、私は人より過去の記憶がないんですよね。記憶力は良い方なのに、特に小学生くらいの記憶が本当にない。

 

先生には、

 

『過去の辛い記憶にフタをしている。辛かった思い出だけフタできないから、全部にフタしている状態』

 

と言われました。

 

私は、

 

『え?家庭環境のせいで、学校行事とかの楽しかった記憶も失っているの?嘘と言って!!』

 

と思いましたが、

 

先生は、『アダルトチルドレンにはよくあること』と平然としておられました。(汗)

 

自分のことがよく分からない

両親が不仲の家庭で育つと、両親の喧嘩をなんとか止めたいと思うのが子供心ですよね。

 

そして、段々と『父親の機嫌が今日悪い』とか『母親がこう口答えすると父親は怒鳴る』とか、読みたくもない空気が自然に読めるようになってきます。

 

そんな家庭の中で安心感を得られない状況が続くと、意識が常に外側に向いているのが普通になってしまうのです。

 

常にライオンに狙われる野生のシマウマみたいな状態です・・・。

 

ハシビロコウ先輩
野生は外側の変化に敏感だからな。

 

意識が常に外側に向き続けて何十年も過ごしていると、どうなるかと言うと、

 

自分の内側への意識が弱くなり自分の感情がよくわからなくなってしまうのです。

 

 

自分の感情に鈍感だから、仕事で働き過ぎたりストレスが溜まり過ぎたりしても気付かず、ある日突然倒れると言ったことが起きてしまいます。

 

私はブログでも、『自分の好きなことが分からない』『やりたいことが分からない』とよく言っていますが、自分のことがよく分からないアダルトチルドレンには、よくある感覚と言えます。

 

アダルトチルドレンを克服するには?

アダルトチルドレンを克服するために、私がしたことをまとめてみました。

 

心療内科でトラウマ治療

アダルトチルドレンを克服するには、信頼できる心療内科でトラウマ治療をしてもらうのが一番だと思います。

 

自分でどうにかすることもできるのかもしれませんが、トラウマのレベルによっては、思い出すことで危険な状態に陥ることもあります。

 

専門家と一緒に克服していくのが一番です。

 

ただ、下手な診療内科を選ぶと二次被害になりかねないので、口コミなどを参考に自分に合った先生を見つけることはマストです。

 

【体験談】心療内科に初めて行った時は不安と緊張でいっぱいだった

2018.02.07

 

親元を離れる

私は、親元を離れたことでだいぶ楽になりました。

 

もちろん『お母さんがかわいそう洗脳』で育った私は、親元を離れることはかなり勇気のいることでした。

 

でも、物理的に親と離れてみて、アドラー心理学で親と自分の心を切り離してみたら、かなり気持ちが楽になりました。

 

【マジで劇的】アドラー心理学の「課題の分離」で人間関係の悩み一掃!

2018.01.04

 

何となく親の支配下で生きているような息苦しさを感じていましたが、『もう私は、私の幸せを追いかけていいんだな』『親にとっていい子でいることから卒業していいんだな』と思えるようになりました。

 

幼少期の自分を癒す

私は幼少期、自作の紙芝居を作って両親に発表したら、怒られて泣いたという記憶があります。

 

両親に楽しんでもらいたくて、自分でストーリーを作って厚紙でキャラクターを作るのがすごく楽しくて、ウキウキ紙芝居を作っていました。

 

でも、父親の虫の居所が悪く、家庭内の雰囲気も悪かったので(ほとんどいつもそうだったけど)、紙芝居を発表したら、『もういい加減して、ご飯食べなさい!』と怒鳴られました。

 

私は、この出来事は覚えていて、『代表的な心の傷』と思ったので、

 

暗い階段で1人泣いていた幼少期の私に今の私が声をかけ、紙芝居をずっと聞いてあげて抱きしめてあげるという想像をしてみました。

 

他にも、父親に怒鳴られて泣いている、ひとりで強迫性障害を抱えて悩んでいる、といった昔の自分のことを思い出しては、今の私が悩みを聞いてあげたり、慰めてあげたり、抱きしめてあげるという想像を繰り返し行いました。

 

『私個人は』この想像だけでも、だいぶ癒されて、あらゆる傷ついた幼少期の出来事を『過去の出来事』として見られるようになりました。

 

(あくまで、私のやり方です。トラウマが大きい人には危険かも。)

 

まとめ

うつ病を繰り返してしまう根本に『アダルトチルドレン』があったということを記事にしてみました。

うつ病は、複雑な要因が絡まっている心の病気だと思っていて、心療内科で表面的に話を聞いたり薬を出したりするだけでは、結局また繰り返してしまうのではないかと思います。

 

『もしかしてアダルトチルドレンかも』と思った人は、書籍などで勉強してみるといいかもしれませんね。

 

うつ病の改善の本だけど、アダルトチルドレンについても分かりやすく載っていますよ。

 

 


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ABOUTこの記事をかいた人

10年間の会社員生活で、うつ病や婦人科系の病気になり、満を持して退職。「好きなことを仕事にして稼ぐ」を模索中。 登山と動物が大好きで、北海道移住を夢見る。30代旦那さんと2人暮らし。