【写真家・星野道夫】アラスカのオーロラ降る自然と野生動物の尊さ

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こんにちは、アラスカのデナリが大好きなKUMAKOです。

アラスカ旅行

撮影:KUMAKO

今日は満を持して(?)大好きな写真家である星野道夫さんのことについて書いてみたいと思います。

私は実は、そこそこ良い一眼レフカメラを持っていて、写真撮影が趣味のひとつなのですが、写真家さんには基本的に興味がありません。

自分の写真が一番となぜか思っているので(笑)、人の写真を見て「好きだな~」とはもちろん思うのですが、「この写真家さんが好き」という気持ちは沸いてこないんですよね。

星野道夫さんを除いては

星野道夫さんの写真や言葉には、私の琴線にそっと触れる優しさや切なさがあって、写真集を見ているとアラスカの自然の中に自分もいるような気持ちになります。

日々の忙しさや粗末な悩みに心が囚われている時に、写真集を見ると、とてもホッとして自分を取り戻せるんです。

ぼくたちが毎日を生きている同じ瞬間、もうひとつの時間が、確実に、ゆったりと流れている。

 出典:旅をする木|星野道夫

写真家・星野道夫さんとは?

エスキモーの村で過ごした大学時代

大学時代にふと立ち寄った古本屋でアラスカの写真集を見つけ、そこに写っていたエスキモーの村に強く惹かれ、村長に英語で手紙を出した星野さん。

半年後に「いつでも来なさい」と手紙の返信がきて、エスキモーの村でアザラシ猟などを経験しながら、エスキモーの自然や動物とのかかわりを学びます。

人間はある共通する一点で何も変わらない。それは、誰もがたった一度のかけがえのない一生を生きる、ということだ。

出典:悠久の時を旅する|星野道夫

上記の言葉は、日本の生活とはかけ離れた驚くべきことばかりだったエスキモーの村での経験を思い出し、後に星野さんが感じたことだそうです。

厳しい自然の中で生きる動物を写真に

大学卒業後、フェアバンクスのアラスカ大学に通いながら、アラスカの自然を写真で収めていった星野さん。自然写真家としての道が始まります。

星野道夫

撮影:KUMAKO

(アラスカ大学に飾られていた星野道夫さんの写真(たしか・・・))

以前、アラスカに旅行して、フェアバンクスにある星野道夫さんの作品展示場に行った時に、「星野さんの写真のテーマのひとつは親子愛なんです」と聞いたことを記憶しています。

星野道夫さんのグリズリーやカリブー、ドールシープなどの親子の写真は、動物愛を感じられるとても素敵な写真ばかりです。

そんなほっこりとする写真もあれば、こちらの『悠久の時を旅する』の表紙のカリブーのような、アラスカの自然の厳しさを感じさせる写真もあります。

カリブーは群れで移動するのですが、この子供のカリブーは群れからはぐれてしまったんですよね。

この後、おそらく死んでしまったと思います。

カリブーという動物ひとつを取っても、夏には蚊の大群に悩まされ、生まれたばかりの子供はグリズリーやオオカミに狙われ、厳しい大移動の中で死んでいく個体も多くいるなど、厳しく残酷な自然の中を必死に生き抜こうとしている。

デナリのオオカミ

デナリのオオカミ(撮影:KUMAKO)

そんな極北の美しくも脆い動物や自然の姿を、包み隠さず写真に収めています。

ヒグマに襲われて亡くなる

星野さんは残念ながら、1996年に亡くなっています。

テレビのロケ中に、ヒグマに襲われてしまったのです。

ヒグマのことを知り尽くしていて、サケが多く採れる時期には人を襲わないと経験上理解していた星野さんを襲ったのは、どうやら餌付けされたヒグマだったようです。

これ以上、星野道夫さんの新しい写真や文章を見られないことはとても残念ですが、

日々生きているということは、あたりまえのことではなくて、実は奇跡的なことのような気がします。出典:星のような物語|星野道夫

このような星野さんの言葉を今後も大切にしていければいいな、と思います。

アラスカのオーロラ

撮影:KUMAKO

星野道夫さんの写真はなぜこんなにも愛されるのか

私は動物の写真が大好きです。自分で撮影するのも大好きだし、人の写真を見るのも大好きです。

今は、一眼レフカメラも性能がどんどん上がっていて、素人でもシャッターさえ押せればそれなりの写真が撮れる時代ですよね。

それでも、未だに星野道夫さんは写真家として人気があるし、私も展示会などによく行きますが、星野さんの展示会にはびっくりするほど人が集まるんです。

写真に興味のない旦那さんを連れて展示会に行くのですが、ある動物写真家の展示会に行った時は「これKUMAKOも撮れそうな感じだよね」と言っていたのに(失礼なのは置いておいて(笑))、星野道夫さんの写真の展示会では、「これはKUMAKOには撮れない」と言っていました。

同じようなシチュエーションで撮っているのに、カメラの性能も上がっているのに、星野道夫さんの写真はどうしてこんなにも人を惹きつけるのでしょうか。

写真には撮り手の感情が写る

個人的には「愛」だと思っています。すごい綺麗ごとみたいですが、写真には愛が写ると本気で思っていて、星野さんの写真からは優しさや愛を感じるんですよね。

一時期、写真家の岩合さんの猫写真から火が付いたのか、野良猫を撮影する人が多く出てきました。

その時、野良猫の世話をしている人達が、迷惑していたという話を聞きました。(野良猫の居場所をばらしてしまったり、マナー悪く撮影したりしている人がいたりなどして。)

他にも、北海道に100羽ほどしか生息しておらず、絶滅の危険があるシマフクロウの巣から雛がいなくなり、確認したらレンズのキャップがあったという話も聞いたことがあります。

動物を犠牲にして写真を撮ってどうするのでしょうか?

そんな人たちが撮影した写真に人々が惹かれるとは到底思えません。

星野道夫さんが撮影した人の心にスッと入り込むような写真を撮れることなど一生ないでしょう。

私は、そのような話をたくさん聞いていく中で、感情がぐちゃぐちゃして、一時期全く写真を撮らなくなってしまったことがあります。

そんな時でも、ふと本棚に眠っている星野道夫さんの写真集を見ていると、動物達の愛らしい姿に、自然と笑みが浮かんでくるのです。

まとめ

私は星野さんと同じく北の大地に強く惹かれるので、アラスカの写真を見るのが好きで仕方ないんですよね。

いつかアラスカに住むこともあるかも・・・などと妄想もしています(笑)

デナリ

デナリ(撮影:KUMAKO)

星野さんは他にも、動物や自然、インディアンの生活などに造詣が深いので、写真だけではなく文章も読みごたえがあります。

星野道夫さんの文章の中には、小説を読んでいるような美しい言葉がサラリとちりばめられていて、作家としてもナチュラルに天才だったことがよく分かります。

星野道夫さんの本の中では、

写真を楽しみたい人にはこちらがおすすめで、

文章を楽しみたい人にはこちらがおすすめです。

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ABOUTこの記事をかいた人

10年間の会社員生活で、うつ病や婦人科系の病気になり、満を持して退職。「好きなことを仕事にして稼ぐ」を模索中。 登山と動物が大好きで、北海道移住を夢見る。30代旦那さんと2人暮らし。