「逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ」とずっと自分を追い込んでいたKUMAKOです。
私は「逃げるな!」という言葉にずっとがんじがらめにされていた時期があります。
最近はやっと「逃げても別にいいんじゃないの?」という風潮になってきましたが、以前は「逃げるのは甘い」「逃げるのはカッコ悪い」という印象がありませんでしたか?
「逃げてばかりいるとロクな人間にならないぞ」とか余計なこと言ってくる人もいましたし。
私は、「逃げてはいけない」という価値観を握りしめていたので、つらい出来事にも真っ向から立ち向かっていきました。
・・・結果うつ病になりました。(笑)
そして、「逃げるな」という価値観をかなぐり捨て、つらかった会社から逃げた今、逃げたことに何の後悔もなく今の仕事に打ち込んでいます。
(いや、戦略は・・・なかった・・・(笑))
「逃げないで立ち向かう」「トンズラこいて逃げる」の2つを経験したからこそ、実感をともなって「死ぬほどつらいなら逃げればいい」と思うようになった今日この頃。
ということで、今日は私の過去の出来事などをお話ししながら『逃走のススメ』(笑)を説いていきたいと思います。
目次
つらい出来事から逃げなかった結果
つらい出来事から逃げなかった結果、立ち向かっていった結果、何が起きたかについてお話ししてみますね!
体と心が崩壊する
ひどい、崩壊でした。(笑)
うつ病にも繰り返しなったし、心はず~と憂鬱感や不安感でいっぱいで、本当に電車に飛び込みそうになったこともあります。
ここら辺を詳しく書きすぎると暗い沼みたいな話になっちゃうんで割愛しますが、「俺はどんなつらいことにも立ち向かうんだ!」と少年漫画気取ってるとひどいことになります。
あ、少年漫画は立ち向かう「目的」があるから頑張れるのかもしれませんね。私は「逃げてはいけない」という一般常識を間に受けて逃げなかっただけなので余計につらかったのかも。
心だけでなく体もボロボロで、2回くらい手術もしたし、いつも体がダルかったんですよね。
健康診断でも謎の物質の数値が高かったり。
会社を辞めて2年経った今、心身の健康を取り戻して、「心が安定して、体のダルさがないってこんなに素敵なことなんだ」としみじみ感じているくらい。
『頑張れば報われるはず』と強い気持ちを持つようになる
次から次につらい出来事が襲ってくると、最初は乗り越えた自分を誇りに思ったりできますが、段々と「もうやってらんね~!」って気分になってきます。
「もういい加減に逃げたい!」って本能が叫んでいるというか。
そんな気分を抑えて、またつらい出来事に立ち向かうために編み出したのが(笑)、「頑張れば報われる日がくる!」を心の支えにするという方法です。
今はつらすぎるけど、こんなにつらい思いして頑張っているのだから、未来はきっと良くなるだろう・・・という希望ですね。
希望がなくちゃ人は生きていけないからさ。
つまりは、「逃げるな」を徹底した結果、逃げない自分を正当化するために「頑張れば報われる」というなんとも危なっかしい価値観を取り入れることになった訳です。
「このつらさが報われる日がくる」と思わないとやってられなかったんでしょう・・・。
人にも我慢を強要したくなる
いや、自分がこんなに逃げずに頑張ってるのに、逃げてる人みたら「このやろう~」って思うでしょ!?(笑)
自分が「逃げたい」って本能を抑えて、理性で逃げずに頑張っている時って、他人にも「逃げるな」を強要したくなるんですよね。
自分が何かを我慢していると、それを他人に強要したくなる。普遍的な心理ですよね。なんなんだろコレ。
能力がアップした・・・と思いたいけど
「逃げなかった結果」悪いことばかりだったってなるとつらすぎるので、よかった点についても思い出してみました。
私は、つらいことから逃げなかった結果、自制心が養われて、自分の能力も向上したと感じています。
「逃げたい!」と感じたことも、頑張ってやってみると意外とこなせたり、実は得意だったと気がついたりします。
つらいことに立ち向かって頑張ってきたことが、のちに生きてきたことも多くあります。
(あんたハシビロコウなのに、そんなスピーチ見てるんかい。)
ただ、これは結果論であって、何とも言えないところもあるんです。人って自分の人生の経験上でしかものが言えないし、自分の経験を正当化したい生物だから。
私は逃げずに色々なことに立ち向かったことで、能力が向上したと感じていますが、「逃げ続けたらどうなっていたか?」は分からないのです。
「さっさと逃げていたらダメ人間になっていたか?」と言ったら、そうじゃないとも思うし。
まぁ、なので、私は、逃げずに頑張ってきたからこそ結果的に、現状の幸せを手に入れられたところもあるってくらいにしか言えないですね。
つらい出来事から逃げた結果
私の人生最大の逃走は、10年勤めた会社からトンズラこいたことです。(笑)
人生最大の逃走でありながら、人生最高の決断でもあったんですけどね。
私は、これまでの人生どちらかと言うと「逃げなかった」経験のが多いのですが、会社から逃げた結果どうなったかについてお伝えしますね。
心身の健康を取り戻す
10年勤めた会社を辞めて1年!メリットとデメリットを語る(もっと早く辞めればよかった)
にも詳しく書いていますが、まずは心身の健康を取り戻しました。
本能が「逃げろ~!」って叫んでるのに、それを抑えて「何で頑張ってるんだっけ?」の理由もあやふやなまま立ち向かったら、そりゃ心身崩壊しますわって感じですよね。
幸か不幸か、私は「逃げるな!」を徹底しすぎると、命に関わってくることを身をもって体験しています。なので、「つらいなら逃げればいい」って思うんです。
自分がどうにかなっちゃうくらいなら、誰に何と言われようと逃げた方がいいです。
人生が劇的に良くなるわけではないよ
これが一番言いたかったことなのですが、つらい出来事から逃げたとしても「人生が劇的に変わったり良くなったりするわけでない」んですよ。
「逃げるのずるい!」と思う人もいるかもしれませんが、別に逃げてもその後の人生は続きますよね。
逃げた場所からまた自分の人生を作っていかないといけない訳です。
当たり前ですが、逃げても逃げなくても人生は続いていきます。
そう考えると「何で逃げちゃいけないの?」って思いませんか?
ここで言っている「逃げる」は、何でもかんでも逃げている人を指してはいませんよ。そういう人の気持ちは私は分かりませんので。
そうじゃなくて、「つらい、でも逃げちゃダメだ」とこれまで頑張ってきた人に対して、「別に逃げてもいいんじゃない?逃げたって人生は続くのだから」と言いたいってことです。
「逃げるなんて甘い」って言ったって、逃げた先でもコツコツ積み上げていかなくちゃいけないんだから、甘いも何もないでしょ。
「逃げてばかりいるとロクな人間にならんぞ」って言ったって、逃げないで心身壊したらどうしてくれんのよ?
って感じで「逃げちゃダメ」の風潮には反論したいんです。(笑)
だいたいこれまで逃げずに頑張ってきた人が「逃げたい」って思うなら、そりゃよっぽどのことでしょうから、本当に早く逃げたほうがいいと思います。
まとめ・逃げても人生は続くのだから
「逃げちゃいけない」という価値観を抱えていたときは、壁があってもまっすぐに突き進むようなイメージで(笑)、つらい出来事に立ち向かっていって、心身ともにボロボロになっていました。
例えば、嫌いな人からも逃げずに何とかわかり合おうとして自分が傷つくだけで終わったり、たくさんの仕事から逃げられずに精神が崩壊したり・・・。まぁあんまりいいことなかったよね。
とはいえ、何かから逃げても命がある限り人生は続くわけで、逃げたって急に楽になるわけでもなく、何かが劇的にうまく行くわけでもありません。
逃げても逃げなくても、今いる場所でコツコツ頑張っていかなくちゃいけないことに変わりはないのです。
だったら「死ぬほどつらいなら逃げればいいんじゃない?逃げた場所でまた頑張ろうよ」と、私は思うのです。
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