さて、『一流の頭脳』についての書評を書いていきたいと思います。
運動が脳に与えるインパクト、メリットについて詳細に書かれている書籍で、「やばい今すぐに運動しないと損じゃん!」という気持ちにさせてくれます。
この書籍を読んでから私は脳、精神、身体すべての健康のために、下記のような運動系ルーティーン(?)を始めました。
- 朝のモーニングストレッチ
- 1日最低8000歩歩く
- フォームローラーで身体のケア
- 筋トレ
- 寝る前のストレッチ
いつまで守れるのか分かりませんが(笑)、自分のために続けていきたいと思います!
ということで、私に運動のモチベーションを与えてくれた『一流の頭脳』の書評をまとめました!
▼動画で解説を見たい人はこちらからどうぞ▼
目次
『一流の頭脳』の内容!
「一流の頭脳」は、スウェーデンのノーベル賞決定機関「カロリンスカ研究所」で研究を重ねた著者が明かす、「脳の機密情報」について書かれております!
という宣伝文は置いておいて、簡単に言うと、
「運動は、ストレスにも集中力アップにも、記憶力アップにも、うつ病にすら効果があることが科学的に証明されているんだよ!」ということがこれでもかってくらい詳しくまとめられています。
運動が脳に与える影響について特に「すげ〜」と思ったことに絞って、簡単に解説していきますね。
運動は、ストレス解消に効果的!
運動がストレスや不安を吹き飛ばすということは、感覚的には気が付いている人が多いと思いますが、思っている以上に絶大な効果があることが分かっています。
運動がストレスに効果的な理由を少し詳しく解説すると、
(1)ストレス抑制に関わる「海馬」と「前頭葉」が、運動によって機能向上することが分かっている。
(2)定期的に運動を続けていると、ストレスホルモンである『コルチゾール』の分泌量がわずかしか上がらなくなっていくことが分かっている。
という2つの理由があります。
「運動をするだけでストレス解消に大きな効果がある」ということは、脳のメカニズム的にすでに解明されているんですね。
フィンランドで3000人以上に対して行われた研究では、週に2回以上運動をしている人は、ストレスや不安とほぼ無縁であるということも明らかになっています。
集中力を大幅にアップさせる
スマホやパソコンに気が取られがちな現代社会では、集中力を保つのも一苦労ではありますが、運動さえすれば集中力に悩むこともなくなるっちゅーわけです!(ちょっと言い過ぎかもしれんが。)
運動が集中力アップに効果的な理由は2つ!
(1)ドーパミンと呼ばれるホルモンの分泌量が増えると周囲の雑音が聞こえなくなってくることが分かっていて、運動をした後にはドーパミンの分泌量が増えるから。
(2)集中力をコントロールする役目を果たしている前頭葉が運動によって機能向上するから。
この2つの効果によって、運動は集中力アップに効果があると言えるのです。
大人を対象にした研究でも子供を対象にした研究でも、運動が集中力アップに効果があることが分かっていて、さらに、ADHDへの効果も明らかになってきているのです。
集中力は現代人の大きな関心ごとの一つで、集中力に関わる自己啓発やサプリメントなど効果が怪しいものが活発に提案されています。
ですが、運動であれば無料で、さらには副作用もなく、集中力アップが叶うわけですね。
うつ病、気分が滅入る、やる気が湧かない
私もうつ病経験者なのですが、運動がこれほどの効果があると知っていて実践していたら、もう少し状況は良くなっていたのかなぁなんて振り返ります。
ということで、最近仕事が忙しくてうつ気味だ、とか、やりたいことがあるのにやる気が湧かないと言う悩みを持っている人は、運動しましょう!
運動がうつ病やモチベーション低下に効果的な理由は、
『うつ病の人の脳では低下しているとされる「BDNF」という物質の分泌量を運動が増やすから。』
『BDNF』は現在、大注目の脳の物質で、増やすと頭が良くなるとか脳の老化を防ぐとか、「うつ病、やる気低下」への効果以外も色々分かってきているのだとか。
その『BDNF』を増やす、今のところ分かっている最適な方法が、「運動」なんです。
ここまでくると運動って何者なの!?って思いますよね(え?思わない?)
実際アメリカでは、156名のうつ病患者を「抗うつ剤を服用させたグループ」と「運動をさせたグループ」に分けて研究したものがあります。
結果としては、4ヶ月後、「抗うつ剤を服用したグループ」と「運動をしたグループ」を比較したところ、うつ病から回復した人数に違いがなかったことが分かっています。
さらに、半年後も追跡を続けたところ、なんと、うつ病の再発率に関しては、抗うつ剤を服用したグループより運動したグループの方が低かったことすら明らかになっています。
つまり、この研究だけを見ると、「うつ病には抗うつ剤より運動の方が効果がある」とも言えるのです。
その他の効果をざっくり解説
書籍の内容がボリューミーすぎて書ききれないので、その他の効果はチャチャっと箇条書きにします。
- 運動を定期的に行った人は幸福感が増す
- 性格も変わる?→運動を定期的に行ったひとは皮肉っぽい気質や神経質な性格の人が少ない
- 「記憶力」を高める
- 「創造性」を高める
- 子供の「学力」を伸ばす
- 認知症など脳の老化に効く・・・etc
これだけの効果があるとは、、、すごいですよね。皆さん、運動は絶対しましょうね!(笑)
結局、どれくらい運動すればこれらの効果を得られるの?
さて、「運動の効果は分かったから、じゃあどれくらいの頻度や時間、運動すればいいの?」という話をしていきます。
色々な研究があって、厳密には得たい効果によって推奨している運動は違います。(〜のためにはHIITは効果があったけど筋トレには効果なかったとか諸々の研究が未だ収集ついていない感じです)
面倒くさいのでざっくり言いますと、
週2から3、最低30分のウォーキングから始めてみましょう。
さらに意欲的な方は、脳のための最高のコンディションを保つためには、ランニングを週に3回45分以上行うことが望ましいそうなのでチャレンジしてみてください!
はい、ここで「そんなに歩くのも走るのも無理だから、この記事は読まなかったことにしよう」とブラウザを閉じようとした人いませんか?(笑)
残念でした!たとえ5分のウォーキングでもやらないよりは全然いいんだぜ!(←誰?)
1日5分のウォーキングならできない人はいませんよね?はい、サボる言い訳はもうできませんよ!できるできる!
また、注意点としてはどんな運動でもなるべく長く続けることです。なぜなら、脳が再構築されて構造が変化するまでには時間がかかるからです。
半年も続ければ目覚ましい変化を実感するのではないか、と書籍では述べています!
『一流の頭脳』の感想
かなり前に読んだ書籍で、「いつかブログにまとめよう」と思いながら数年経ってしまいました(笑)。
だって内容がけっこう難解でまとめるのが大変なボリュームだったから・・・。
ただ、研究ごとに運動の種類も微妙に違って、厳密に言えば得たい効果によって最適な運動は異なりますが、
要は、
運動しないと本当に損だからね!
ってことが全力で書かれています(笑)。
読むたびに「やべ!いますぐ運動しなくちゃ!」という気にさせられます。
というわけで、今すぐ運動しましょう!もう今すぐ飛び跳ねるでもいいから動きましょう(笑)。
まとめ
即効性のある大きな効果が得られないと人はなかなか動かないものですが、今回のことで運動の効果は分かりましたよね!?よね!?
私も日々運動を継続させる努力をしていきたいと思いますので、ぜひ一緒に頑張りましょう!
▼動画で解説を見たい人はこちらからどうぞ▼