今日は、『運気を磨く~心を浄化する三つの技法~』の内容解説、感想を書いていきたいと思います。
本ばっかり読んでいる私ですが、久しぶりに読んで感動した本で、「運気を上げるためにはどうしたらいいか?」について具体的に書かれています。
バリバリの科学者である著者が、「運気」という非科学的なことについて説明しているのも興味深いし、
スピリチュアルな分野で言われてきたことと、書籍で語られていることが多く合致している事実も面白いと思いました。
本書籍は下記のような人にオススメです!
- 運が悪いと感じている、運気をあげたいと感じている
- 『引き寄せの法則』がどうしてもうまくいかない
- 日々不平不満ばかりが浮かんでくる
ということで、『運気を磨く~心を浄化する三つの技法~』の内容解説と感想、いってみましょう~!
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目次
『運気を磨く~心を浄化する三つの技法~』の内容解説
書籍の内容についてざっくり解説していきます!
運気を上げるためにはどうすればいいのか?
一般的に、『引き寄せの法則』などでお馴染みの、
「自分が発している感情や思考と同じ出来事を引き寄せる」
という考え方はご存知でしょうか?
不平不満ばかりを発している人は、不平不満につながる出来事を引き寄せ、楽しい気分でいる人には楽しくなるような出来事が引き寄せられる。という事象。
これは『引き寄せの法則』というスピリチュアル的な考えだけでなく、理論的に考えても理解できることです。
例えば、愚痴や不満が多いネガティブな人は、仕事において集中力が上がらなかったり、人を遠ざけたりするため、「運気が下がっている」という状況になりやすいです。
一方で、いつも機嫌がよくポジティブな人は、リラックスして自分の力を発揮しやすく、人も集まってきて関係性もうまく保てるため、「運気が上がっている」という状況になりやすい。
そのため、「自分が発している感情や思考と同じものを引き寄せる」という『引き寄せの法則』の考え方はある程度正しいと著者は説明しています。
では、「自分が発している感情や思考と同じものを引き寄せる」のであれば、運気を上げるためには常にポジティブな気持ちでいればいい!ということになります。
しかし、ここには大きな落とし穴があるのです。
潜在意識のネガティブさがネガティブな出来事を引き寄せていることも
ここで注意しなくてはいけないのは、人間には無意識の世界があるということ。
無意識の世界についてはわかっていないことも多いですが、
自分で意識していない無意識の世界にネガティブな感情があるために、ネガティブな出来事を引き寄せることもあるのです。
例えば、アファメーションなどでポジティブな言葉を毎日唱えたり、なるべくポジティブに考えようと努力したりしているのに、なかなか運気が上がらないと言う人。
そんな人は、無意識の世界にネガティブな感情が刷り込まれている可能性が高いのです。
無意識の世界をポジティブな感情に変えるにはどうしたらいいか?
運気を上げるためには、表面意識だけでなく、無意識の世界をポジティブな思考に変える必要があります。
無意識の世界をポジティブな感情に変える方法はこれまで、
『表面意識にポジティブな感情を刷り込めば、無意識の世界にも浸透する。そして、良い運気や出来事を引き寄せられるようになる。』
と色々な書籍で説明されてきました。
そのために、アファメーションやイメージングといった方法を推奨している書籍も多くあり、私もアファメーションに挑戦していた時期もあります。(合わなくて辞めたけど)
ただ、私も含めて、こういった方法がうまくいかないという人も多くいます。
それはなぜかと言うと、著者の説明によると、無意識の世界は表面意識と反対の感情が生まれる「双極的な性質」を持っているからだそう。
つまり、表面意識で、例えば「絶対に試験に合格するぞ!」と無理に強く思えば思うほど、無意識の世界では「もしかして、ダメかもしれない」といった不安が生まれてしまうというのです。
超無邪気な人は、表面意識で思ったことがそのまま無意識にも刷り込まれますが、そうでなければ無理に表面意識にポジティブな感情を持とうとするのは逆効果になることもあるということです。
そのため、運気を引き寄せるためには、無意識の世界をポジティブな感情で満たそうとするより、
無意識の世界にあるネガティブな感情を消すことに注力すべきである
と著者は強調しています。
無意識に刷り込まれたネガティブな感情を消す方法とは?
無意識に刷り込まれたネガティブな感情を消す方法としては、著者は3つの方法をあげています。
- 人生の習慣を改める
- 人生の解釈を変える
- 人生の覚悟を定める
本記事では、主に2、3について解説していきます!
運気を上げる具体的な方法『人生の解釈を変える』とは?
無意識の世界にネガティブな感情が刷り込まれているひとつの要因として、過去のネガティブな体験が挙げられます。
過去の失敗や嫌な思い出が、例えば、
- どうせ私は失敗する
- 私には運がないんだ
といった自己否定などのネガティブな気持ちとして無意識の世界に刷り込まれてしまっているのです。
そこで著者は、
人生の『解釈』を変える
ことを提案しています。
これは、過去の「失敗体験」を振り返って、失敗体験のマイナスの部分だけでなくプラスの部分に光を当てて、成功体験に変換していくということです。
失敗や挫折の体験を「自己の成長」という視点で捉えて、ネガティブな体験をポジティブな体験に変えていく。
そして、自分に与えられた幸運な人生に感謝することで、運気は上がっていくというのです。
例えば、私は過去にうつ病になって苦しかった時代がありましたが、今思えば自分の価値観の大転換期だったと感じています。うつ病という経験がなければ、今の充実した人生はなかったでしょう。
やはり、人が成長するのは、うまくいっているときではなく何かうまく行かなくて苦しんでいる時なのです。
スティーブ・ジョブズがアップルから追い出された最低な時期のことを「アップルから追い出されたことは、人生でもっとも幸運な出来事だった」と振り返っているのも、
「成長」という視点で自分の人生を解釈する能力を持っていたからでしょう。
運を味方にする成功者は、概してこのような人生の解釈力を持っているのです。
過去のネガティブな記憶を「成長」という視点から見てポジティブな者に変える。これによって、潜在意識に刷り込まれたネガティブな感情が消えていきます。
人生の覚悟を定める
無意識に刷り込まれたネガティブな感情を消す方法として「人生の覚悟を定める」という方法も紹介しています。
著者は5つの覚悟を紹介していますが、ここでは特に大切な2つをピックアップします。
その2つとは、
「自分の人生は、大いなる何かに導かれている」
「人生で起こること、すべて、深い意味がある」
ということです。
この2つの考えを信じることで、未来への恐怖や逆境への不安が消えていき、潜在意識にポジティブな感情が広がり、良い運気を引き寄せられるようになります。
著者は、若い時に余命宣告をされるくらいの深刻な大病を患いましたが、これらの覚悟を決めたことによって、
「明日死のうが明後日死のうが、天の定めならば、仕方がない。しかし、今日という1日は決して無駄にせず精一杯に生き切ろう」というプラスの気持ちが湧き上がってきたそう。
その後、病を乗り越えるとともに、強い運気を引き寄せられるようになり、現在も第一線で活躍しているとのことです。
- 『引き寄せの法則』は合理的に説明できるが、人には無意識の領域があることに注意
- 『良い運』を引き寄せるためには、無意識領域のネガティブを浄化する必要がある
- 表面意識を頑張ってポジティブに保っても無意識ではネガティブな感情が生まれてしまうことがある
- 無意識領域のネガティブを浄化する具体的な方法は「人生の解釈を変えること」「人生の覚悟を定める」ことである
感想
著者は「長く研究者の道を歩み、科学的教育を受けてきた人物」とのことで、書籍の内容ももっと実践的な話だと予測していました。
しかし実際は、スピリチュアル分野で言われてきたことと、ほぼ同じことが書籍にも書かれていたということにびっくりしました。
例えば、「自分の人生は、大いなる何かに導かれている」と信じる方法論は、スピリチュアル分野でよく言われている「宇宙におまかせ」と近い意味だと思います。
書籍には運を上げるための方法として色々書かれていましたが、スピリチュアルな書籍が好きで考え方を身につけていた私は、「ほぼやっているな」と感じました。実は。
スピリチュアルってバカにされることも多いけど、人間の感覚的に「あっている」と思うことって、例え科学的な裏付けがなくても信憑性が高いことが多いのではないかと思います。
直感とか、シンクロニシティとか。宇宙とつながる感覚とか、天に導かれるとか。
なんとなく経験したことがある人も多いのではないでしょうか?
科学的に証明されていないことを全て否定するのではなく、自分の人生に必要な考え方などは取り入れて、バランスよく共存させていくのがいいと、本書籍を読んで改めて感じました。
まとめ
長くなりましたが、『運気を磨く~心を浄化する三つの技法~』の内容解説、感想でした。
運気は才能で決まっているわけではなく、後天的に磨けるものということがよく分かりました。
とても面白いので興味のある方はぜひ読んでみてくださいね!
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