昔から神経質だなとは思ってましたが、完全にHSPに該当しちゃっているKUMAKOです。
急にHSPという言葉が出てきましたが、HSPとは『Highly Sensitive Person』のことで、「とても敏感な人」や繊細な心の持ち主を指します。
人によってタイプは異なるし、繊細さに程度の差もあるので一概には言えませんが、
- 人のイライラや悲しみといった感情に左右されてしまう
- 感受性が強い、共感力が高い
- 他の人よりも疲れやすいと感じる
- 色々なことを同時にするのが苦手、混乱する
- すぐびっくりしてしまう
などの特徴があれば、HSPの可能性が高いです。
ちなみに世の中の5人に1人が程度の差こそあれHSPということなので、そんなに特別という訳ではないですね。
HSPには創造性や芸術性の高さ、物事を深く考えられるなどの素晴らしい一面がある一方で、
鈍感な社会生活の中においては「なんか生きづらい」「人より疲れやすい」と感じることも多くなります。
私も10年間の会社員生活で「どうして人と同じにできないのか」と悩んだことは1度や2度ではなく、色々な考え方や行動を試行錯誤しながらつらさを乗り越えてきました。
ということで、今日は、会社員生活の中で、「HSPはこんなことがつらい」や「HSPでも、考え方や行動を変えたら少しつらさがやわらいだ」ということについてまとめたいと思います!
字数が多くなってしまったので、今回は会社員生活編ということで、紹介していきます。
目次
自分がHSPであることを知るメリット
HSPは病気という訳ではないので深刻に捉える必要はないし、HSPだからといってやりたいことを諦めなければならない訳でもないです。
ただ、特性を知ることで「人より疲れやすい」や「人と同じように楽しめない」ような自分を責めずに受け入れられ、あらかじめ対策を取ることもできます。
人より繊細だと会社員としてはつらいことが多いので、私は「強くならなくちゃ」と自分に鞭を打ち、感情をあまり感じない鈍感な自分になろうと頑張っていた時期がありました。
でも、自分の繊細さを否定して、鈍感になってしまうと自分の心や体の疲れにも鈍感になり、うつ病や体の病気につながってしまいます。
私は、まさしくうつ病になったので(汗)、自分の繊細さを変えるのではなく、自分の特性をよく知った上でつらい場面に対処していくことをおすすめします。
HSPでつらかったこと・HSPのつらさを乗り越える対策法
私は数年前から「私ってHSPだろうな」とは思っていたのですが、全然深刻に考えておらず、「ふ~ん」って感じでした。
なので、後から「HSPだったからあんなにつらかったのか!」と納得した事象も多くあり、もっと前から真剣に考えておけばよかったと思いました。(汗)
例えば、飲み会が嫌いだったのも、「飲み会の空気感」「端でつまらなさそうにしている人」「料理の進行」など多くの情報を一気に受け取ってしまうHSPの特性が出て、
飲み会で人より疲れてしまうのが嫌いな理由の一つだったんだな~と後から納得して気持ちが楽になりました。(笑)
当時は嬉々として飲み会に出席する同期などを尻目に「なぜ私は飲み会を楽しめないのか?」「なぜ飲み会で疲れてしまうのか?」と自分を責めていましたからね。
自分がHSPだと知っていれば、「まぁ仕方ないか~」と思えたり、あらかじめ対策をすることができたんだろうなぁと振り返ります・・・。
ということで、HSPの私が会社員生活でつらかったことと、つらさを乗り越えるために試行錯誤してたどり着いた対策法について紹介していきます!
HSPは人のイライラや怒りに振り回されやすい
職場にイライラした人や不機嫌な人がいると、敏感なHSPはいとも簡単に振り回されます。
私も職場に怒鳴り声をあげる人がいるとすぐに萎縮してしまうし、不機嫌な人がいると「私が何かしたのかな?」と思い、「なんとかしなくちゃ」と思ってしまいます。
その結果、不機嫌だったりイライラしたりしている人に必要以上に気を使って消耗してしまうし、
不機嫌な人もHSPの優しい態度を見て「俺の機嫌をお前がなんとかしろ」と精神的に寄りかかり、当たり散らしてきたりします。
人の感情を必要以上に感じ取ってしまうのはHSPの代表的な特性なので、負の感情を撒き散らしている未熟な人が周りにいる場合には、なるべく感情に触れないように工夫することが大切です。
トイレに逃げるとか、空いてる会議室で仕事をするとか、人事の人に「あの人のせいで仕事がはかどりません」とハッキリ伝えておくとかね。
あとは、私はアドラー心理学の課題の分離という考え方を覚えてから、人の機嫌に左右されることが少なくなりました。
アドラー心理学の課題の分離は、「不機嫌な人の感情はその人が始末するべき課題」であって、自分の課題ではないので切り捨てよという考え方です。
確かに、不機嫌だったりイライラしたりしている人は、
奥さんと喧嘩したのかもしれないし、朝ご飯を抜いてお腹空いているのかもしれないし、自分の仕事のできなさに絶望しているのかもしれないし・・・、
周囲の人にとっては知ったこっちゃない訳ですよね。
たとえ、私の仕事ぶりにイライラしていたとしても、その人が勝手に期待値を上げたり、仕事はこうあるべきの思い込みがあったりしてイライラしているんだから、やっぱり相手側に原因があるともいえます。
仕事の優秀さでは人をコントロールすることができないから、不機嫌やイライラなどの感情を撒き散らして、周囲や部下に気を使わせてコントロールしようとする人もいます。
まぁ、クソですね!クソ人間です!
課題の分離については、こちらの記事にも書いています。HSPの人には大変有益な考え方ですよ。
関連記事▶︎人間関係の悩みをシンプルに!アドラー心理学の「課題の分離」
HSPの人はマルチタスクが苦手
会社員をしていると、終わらせたい仕事に取り掛かりながらも、電話に出て、上司や同僚の問いかけに反応して・・・など、マルチタスクになることが多いですよね。
ただ、HSPの人は、色々なことを感じ取って深く考えられる特性があるため、集中してひとつの仕事を丁寧に仕上げるのが得意。つまり、マルチタスクが合っていません。
1日に多くのやらなければならないことがあると、敏感な脳にやるべきことがバッと入ってきて、軽いパニック状態に陥ってしまいます。
HSPの人が多くのやるべきことに翻弄されて、パニック状態になってしまったら「ひとつひとつこなしていく」ことを意識してみましょう。
私は、料理をする時も工程が多いと軽くパニックになっていたのですが、「ひとつひとつ作っていく」ことを意識したら、5、6品を30分くらいで作れるようになりました。
「あれもこれもやらなくちゃ」と脳にやるべきことを残しておくのではなく、今目の前の作業だけに集中するようにして余計な情報を脳から追い出すと、脳のパニック状態が解消されます。
マルチタスクではなくシングルタスクの考え方もHSPの人にとっては大切です。
関連記事▶︎残業しないで早く帰宅したいなら『シングルタスク』を心がけよう!
マルチタスクになることが避けられない場合でも、
- メールは、決めた時間にまとめて見てまとめて返信
- 今集中すべき仕事に関係のない書類は机にしまう
- スマホを机にしまう
など、ひとつの仕事の集中するために、気が散る対象を遠ざけるといった工夫を少しでもしてあげると、マルチタスクにパニックにならず、仕事を早く終わらせることができます。
HSPは満員電車や人間関係に人より疲れてしまう
「毎日定時に帰っていてなんでそんなに疲れるの?」とは、鈍感な上司から言われたセリフですが、当時は私も「なんで私だけこんなに疲れるのかな?」と思っていました。
満員電車や人ごみなどでは敏感な脳が大量の情報を受け取ってしまい、とにかく脳が疲れるんです。
職場にバタバタ忙しい人やイライラしている人が多くいるだけで、自分が忙しくなくても負の感情や空気感を受け取ってしまいます。
それが、HSPなので、鈍感な社会では「人より疲れやすい」のは当然と言えるでしょう。
愚痴や悪口ばかりの人と一緒にいるのも、その人のイライラや憂鬱を感じ取ってしんどくなってしまうのです。
私は、満員電車を避けられるように出勤時間を変えたり、昼休みは公園にひとりで行ってお弁当を食べたりしていました。
人とざわざわした場所でランチを食べるのも楽しいのですが、毎日だとしんどいので、ひとりでいる時間、自然の中にいる時間を意識して作りました。
HSPの人は感受性が豊かなので、自然の美しさや景色の変化などの素晴らしいものに関しても、鈍感な人より感動できるというメリットがあります。
近くに自然を感じ取れる場所がある人は、昼休みなどに自然に触れて、エネルギーチャージしてみてくださいね。
HSPの人はひとりになる時間も必要なので、意識してひとりの時間を作ることも大切ですよ。
「どうして人より疲れてしまうのか?」と自分を責めるのではなく、「疲れないようにするにはどうしたらいいか?」と自分をケアする気持ちを持って欲しいと思います。
まとめ
会社員生活の中で、「HSPはこんなことがつらい」や「HSPでも、考え方や行動を変えたら少しつらさがやわらいだ」〜会社員生活編〜について紹介しました。
私は、現在は家でひとりで仕事をしているので、とても仕事がしやすいのですが、会社員時代は試行錯誤しながら自分を保ってきたところがあります。
HSPの人が会社員として働くのは、大変な面も多いからです。
HSPの人が、自分の特性を理解して自分を責めることなく、自分をしっかりケアしながら心地よく働けるようになったらいいなぁと思い、この記事を書いてみました。
また、HSPについては書きたいことがたくさんあるのでコツコツ記事にしていきたいと思います!
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