さて、オンライン英会話を始めて以来、NHKラジオ英会話や海外ドラマ、英単語帳なども使って英語の勉強をコツコツと続けてきました。
最初は「英語を楽しむ」ことを大切にしながら学習を続けてきた私ですが、「そろそろ結果も出していかんとあかんなぁ」と感じ始めた今日この頃。
どうせなら最短で英語学習の効果を得たい、というのは人間の自然な欲望だと思うわけでして。
ということで、下記の書籍を読んでみました。医学博士の方が書いた書籍でとても簡単に脳科学的に理にかなった英語勉強法について説明してくれています。
というわけで、今日は「脳科学的に正しい英語勉強法」のレビューをまとめていきたいと思います!
効率よく英語の勉強をして最短の道のりで英会話上達させちゃいましょう。
目次
大人の脳の方が英語学習に向いている!?
「私はもう◯歳だから英語勉強しても意味がないの。だからやらないの。」という言い訳をしたい人にとっては悲報ですが(私とか)、
大人の脳の方が英語学習に向いているそうです。
脳が大きく発達して個性を伸ばしていくは20代から40代だそうです。
また、脳にはそれぞれの場所によって役割を持っている「番地」と呼ばれるものがあり、番地をつなぐネットワークは何歳になっても強化できるとのこと。
<英語学習に必須・8つの脳番地>
- 思考系脳番地・・・物事を深く考える時に使う
- 感情系脳番地・・・感情を表現する時に使う
- 伝達系脳番地・・・コミュニケーション能力
- 理解系脳番地・・・物事を理解する時に使う
- 運動系脳番地・・・体を動かす。英語発音の際にも使う
- 聴覚系脳番地・・・リスニングの際に使う
- 視覚系脳番地・・・目で見たことを脳に届ける。
- 記憶系脳番地・・・情報を蓄積する
人によって得て不得手がありますが、使われていない脳番地は休眠状態になります。
例えば、英単語の記憶が苦手で、避けているのであれば「記憶系脳番地」があまり使われておらず、十分に発達していないのかもしれません。
また、脳番地はそれぞれ影響し合っていて、「英文を読む」のであれば、「目で英文を読んで、理解して、話している」ので「視覚系→理解系→伝達系」までの連動がスムーズでなければ英文をうまく読むことはできないでしょう。
休眠状態の脳番地に刺激を与えて活性化させ、番地をつなぐネットワークを強化することが英語学習にとっては、大切なのです。
ただ、最初は発達している脳番地(自分が得意な分野)にそって英語勉強をはじめて、少しずつ休眠している脳番地(自分が苦手な分野)を活性化していくといいそうです。
私だと本を読むのが好きなので、リーディングから勉強をはじめて、苦手な英単語の記憶を少しずつ勉強に取り入れて、休眠状態の脳を刺激していく感じですかね。
脳科学的・英語勉強方法
「脳番地が何なのかは良くわからないけど、結局何をすればいいの?」という人のために、具体的英語勉強法のポイントについてまとめました。
脳科学的に正しいリスニング勉強法
脳科学的に正しいリスニング勉強法を書籍からいくつか紹介します。
- 海外ドラマや洋画のナチュラル英語でリスニング訓練をする
- 1日英語だけの日を作ってみる
- ディクテーションで聞き取れてない箇所をはっきりさせる
リスニングは「聴覚系脳番地」を活性化させなければならず、最終的には「英語を英語のまま理解する」までリスニング力を持っていくことが大切。
それにはやっぱりナチュラルスピードの英語をたくさん聞く必要があるようです。
ゆっくりしゃべっている英語がいくら分かったところで、ナチュラルスピードの英語は別物であるため、最初から海外ドラマや洋画を見た方がいいみたいですね。
ちなみに私は毎日楽しく海外ドラマの「ビックバンセオリー」を見ているのですが、意味を後から逐一確認するなどの特別な勉強をしなくても、少しずつ聞き取れる単語が増えています。
登場人物の台詞に少し注意しながら、楽しく見ているだけなのですが。
そうそう、「好きなものを積極的に見る」っていうのも脳にとっては重要だそうです。
脳科学的に正しいスピーキング勉強法
脳科学的に正しいスピーキング勉強法を書籍からいくつか紹介。
- 実際に英語を声に出さないことには始まらない
- 日本語のスピーチ練習でも効果あり
- シャドーイングが効果的
- SNSでの英文コメントのやりとりもおすすめ
- 発音を気にしすぎない。伝えることに集中する
スピーキングとはつまり、「運動系脳番地」と「伝達系脳番地」がうまくつながっていることが大切だそう。実際に声に出して英文を読むことは「運動系脳番地」を刺激します。
そして、「伝達系脳番地」というのは、すごく簡単にいうとコミュニケーション能力、表現力のこと。
つまり、日本語でのコミュニケーション能力や表現力が乏しければ、英語も流暢に話せるようにならないということなんです。
ただ、「伝達系脳番地」を鍛えることは可能で、日本語のスピーチ練習などが効果的なんだそう。
日本語での研修の講師やプレゼンの経験は、実は英語力アップに重要な「伝達系脳番地」が鍛えられていたってことですね。
脳科学的に正しいライティング勉強法
脳科学的に正しいライティング勉強法を書籍からいくつか紹介。
- 日本語の文章に慣れる
- 英文を真似してパターンを覚える
- 日本人はライティングから手をつけるのもおすすめ
英文のライティングでは、「思考系脳番地」「理解系脳番地」「視覚系脳番地」を使いますが、やはり日本語のライティングでも同様の脳番地を使用しています。
つまり、日本語で文章をうまく書けなければ、英文ライティングにも苦労するということです。スピーキングと同じですね。
日本人は日本語を書く能力が高い人が多いため、スピーキングよりライティングから始めた方が早く英語が上達するかもしれないとのこと。
スピーキングにどうしても苦戦する人は、ライティングを強化することから始めるといいかもしれませんね。
また、英語の文章には決まった構文があるため、色々な英文に触れてパターンを覚えることが大切だそうです。
脳科学的に正しいリーディング勉強法
脳科学的に正しいリーディング勉強法を書籍からいくつか紹介。
- 好きなものをたくさん読む
- 前から順に読んでいく。返り読みをしない
- 日本語でも分からないものは英文もわからない。背景情報を事前に調べておく
リーディングに関わる脳番地は「視覚系脳番地」と「記憶系脳番地」です。
普段から日本語でも本を読む習慣のある人は「視覚系脳番地」と「記憶系脳番地」からのルートが発達していて、英文を読むのも得意になりやすいとのこと。
そして、リーディング力を鍛えるためには、やっぱり多読が大切なようです。(まずは日本語の文章を読む訓練からでもOK)
好きなもの興味があるものを読んで、少しずつ語彙力を高めながら、読めるジャンルを増やしていくのがおすすめです。
また、学校教育で教えられてきた「後ろから前に読む」クセをなくさない限りは、スピーディーに英文を読めないため、前から読んで理解していく訓練は必須。
まとめ・これまでの人生が試される英語学習
脳科学からみると、大人になってから英語学習する際には、これまでの人生でやってきたことが試されるんだなぁと感じました。
本をたくさん読んできた人は英語のリーディング能力の上達も早いだろうし、コミュニケーション能力が高い人はスピーキングが得意になりやすいとか、日本語のライティングが得意であれば、英文ライティングも上達しやすい、とか。
なんて言うんでしょう。英語だからといって、すべてゼロから始める訳ではなく、これまでの蓄積が大切なんですね。ちょっと目から鱗でした。
ちなみに、私は、自分で言うのも何ですがコミュニケーション能力が高いと言われるので、オンライン英会話(スピーキング)から英語の勉強を始めたのが合っていたのかもしれません。
「へ~」って感じですよね(笑)
もっと詳しいことが知りたければ、下記書籍を参考に、自身の英語学習に生かしてみてくださいね。
それではまたっ!